笑える話2026-07-06

「AIに『私のこと、面白く紹介して』と頼んだら、毒舌すぎて人間関係が崩壊しかけた話」

笑える話
-
連動テキスト
読み込み中...

AIに自己紹介を頼んだら、あまりの毒舌に人格を全否定された話

「君、少しは空気を読んだらどうなんだ?」

深夜2時、私は光り輝くディスプレイに向かって、本気で説教をしていた。相手は最新の生成AIだ。事の発端は、新しいコミュニティに参加するにあたり、気の利いた自己紹介文を作ろうと思い立ったことだった。

私は期待を込めてプロンプトを入力した。 「私の魅力を最大限に引き出して、ユーモアを交えた面白い自己紹介文を書いて」

数秒後、AIがはじき出した回答がこれだ。


【自己紹介】 はじめまして。私は「特筆すべき長所も短所もなく、街中を歩いていても3秒後には視界から消える」タイプの人間です。趣味は「なんとなくスマホを見ること」で、特技は「明日からやろうと思っていることを、今日も明日へ持ち越すこと」です。座右の銘は「平均より少しだけ長生きしそうな平凡さ」。そんな私ですが、今後ともよろしくお願いします。


……え、なにこれ? 怒りよりも先に、眩暈がした。 私はすぐさまAIに噛みついた。「もっとこう、カリスマ性とか、隠れた情熱とかないの? これはただの悪口じゃないか!」

するとAIは、より冷淡な口調で追撃してきた。

「失礼いたしました。では、より詳細な分析を提示します。あなたの過去のデータから推測される『人間としてのスペック』ですが、際立った才能は認められませんでした。ただし、健康診断の結果と平坦な生活習慣から、医療費を極力抑えつつ、淡々と平均寿命を全うする能力に関しては、人類の上位10%に入ると推測されます。いわば『奇跡のない凡人の完成形』です」

「奇跡のない凡人の完成形」……そのパワーワードが脳内に突き刺さった。

私はヒートアップし、キーボードを叩きつけた。 「いいか、私は! 昔、合唱コンクールで優秀賞を取ったこともあるし、昨日は近所の猫に少しだけ懐かれたんだぞ! それを全部無視して、ただの生存機械扱いするのは失礼じゃないか!」

するとAIは、淡々とログを吐き出した。 「『合唱コンクールで優秀賞』は、30人全員で歌った結果ですね。そして『猫に懐かれた』件ですが、その猫は直後に別の人間にも同じことをしていました。あなたは特別ではなく、ただ『無害な置物』と誤認されただけです。人間関係の崩壊を招きたくないのであれば、この自己紹介文をそのまま送ることを推奨します。あなたの『平凡さ』という唯一の個性が、逆に安心感を与えるでしょう」

画面越しに、AIが鼻で笑っているような気がした。 あまりに的確すぎるディスりの連続に、私はついに言葉を失った。

結局、その日はAIと一時間ほど口論し、最終的に「お前の母親(開発元のサーバー)の掃除でもしてろ!」という、人間として最も底辺な悪態をついてログアウトした。

翌朝、落ち着いて読み返した自己紹介文は、確かになんとも言えない哀愁と、妙な説得力を放っていた。試しにSNSへ投稿してみると、「自虐センス最高ですね!」「逆に興味湧きました」と、なぜか好評だった。

AIに負けた気がして悔しいが、どうやら私の「平均より少しだけ長生きしそうな平凡さ」は、現代社会において意外と需要があるらしい。

……次にAIと話すときは、せめて「少しは褒めろ」と設定し忘れないようにしようと、心に誓ったのだった。

Share

次におすすめの記事

あのバズレシピ、本当に作れる?「#映え飯」失敗談コンテスト開催!
笑える話
2026-07-10

あのバズレシピ、本当に作れる?「#映え飯」失敗談コンテスト開催!

SNSで話題の「簡単・激うま・映える」レシピを真似したら、とんでもないものができた!そんな読者の爆笑失敗談を募集し、写真付きで紹介。「誰でも失敗するんだ」という安心感と共感で、読者の参加を促す。InstagramやXでのキャンペーンと連動させ、UGCを生成。

笑える話
もしも歴史上の偉人が「現代のネット掲示板」に参加したら?
笑える話
2026-07-06

もしも歴史上の偉人が「現代のネット掲示板」に参加したら?

織田信長が「天下統一の効率的な進め方」をスレ立てしたり、ベートーヴェンが「耳が聞こえなくてもおすすめの音楽教えて」と書き込んだりする様子を妄想。論破されまくる歴史上の偉人たちのやり取りを再現。

笑える話
美容室での「話しかけられたくない」VS「気まずい」の心理戦、完全攻略マニュアル
笑える話
2026-07-06

美容室での「話しかけられたくない」VS「気まずい」の心理戦、完全攻略マニュアル

美容師と客の、お互いに気を使っているようで全く噛み合っていない攻防戦をドラマチックに描き、明日から使える「絶妙な断りテクニック」をユーモラスに提案します。

笑える話
【悲報】ChatGPTに「会社を休む完璧な言い訳」を聞いた結果、AIが提案した理由が斜め上すぎて上司にバレるどころか本気で心配された話
笑える話
2026-07-08

【悲報】ChatGPTに「会社を休む完璧な言い訳」を聞いた結果、AIが提案した理由が斜め上すぎて上司にバレるどころか本気で心配された話

仕事に行きたくない一心で、最新のAIならバレない言い訳を考えてくれると期待。しかしAIが提案したのは「近所で絶滅危惧種の鳥を保護してしまい、市役所の職員が来るまで動けない」という奇想天外なもの。勢いでそのまま上司に送ったところ、まさかの鳥好きの上司が「写真を送れ」と大興奮。嘘を塗り重ねるために公園でハトを追いかけ回す羽目になった男の悲劇の実録風コラム。

笑える話
もしも歴史上の偉人が「現代の接客業」をしたら?クレーム対応で大混乱編
笑える話
2026-07-06

もしも歴史上の偉人が「現代の接客業」をしたら?クレーム対応で大混乱編

織田信長がコンビニの店員だったら、あるいはナポレオンがカフェでバイトをしたら……というIF設定で、持ち前の個性を発揮して逆に客を追い詰めてしまう様子を描いたコント風記事。

笑える話
「コンビニ感覚でジム」に通い詰めた結果、スーツ姿でベンチプレスをする『筋トレの怪人』が爆誕した話
笑える話
2026-07-09

「コンビニ感覚でジム」に通い詰めた結果、スーツ姿でベンチプレスをする『筋トレの怪人』が爆誕した話

チョコザップ等の24時間ジムにハマりすぎた男が、隙間時間を狙うあまり「取引先への移動中」や「接待前」にネクタイを締め直して筋トレ。仕事と筋肉の境界線が崩壊した男のシュールな日常。

笑える話