笑える話2026-07-06

「実家から送られてきた『謎の段ボール』を開封したら、母の狂気を感じた話」

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実家から届いた「謎の段ボール」を開封したら、母の狂気を感じた話

先日、実家の母からLINEが届いた。「いいもん送ったから、楽しみにしとき」。 「いいもん」という言葉の裏には、往々にして母の独特すぎるセンスが隠されている。嫌な予感しかしない。数日後、玄関先に鎮座していたのは、ボロボロの段ボールだった。

ガムテープを剥がし、いざ開封。そこには、論理的思考が完全に崩壊した空間が広がっていた。

1. 高級メロンの「残骸」

一番上に鎮座していたのは、衝撃的な姿の高級メロンだった。 箱には「静岡県産・特選」のシールが輝いている。しかし、中身の半分は、誰かがスプーンで豪快に削り取ったような無残な「えぐり跡」が残っている。

「いや、半分食べたやつ送るなよ!」と思わず声が出た。しかもラップは適当で、メロンの汁が周囲の梱包材に染み込んでいる。もはや「メロンの墓場」である。

2. 緩衝材としての「古新聞」

高級メロンを守るための緩衝材として詰め込まれていたのは、昭和の匂いがする新聞の切り抜きと、なぜか「2014年のチラシ」だった。

なぜ2014年? 時を超えて届いた特売情報に、私は混乱した。メロンを包むにはあまりに歴史が重すぎる。母にとって、新聞紙は現代のプチプチなどという軟弱な資材を凌駕する「万能の包み紙」なのだろう。

3. なぜか入っていた「夫の免許証」

一番のミステリーは、新聞の山から出てきた一枚の免許証だった。 それは、私の夫のものだ。最後に会ったのは半年前。なぜ夫の免許証が、母の実家にある?

私は震える手で母に電話をかけた。


私:「もしもし、あのさ……送ってくれた箱、開けたんだけど。何これ?」 母:「あー、メロン届いた? 美味しいでしょ。半分残しといたのよ。食べきれないから」 私:「いや、食べかけを送るな。あと、新聞紙と……なぜか夫の免許証が入ってたんだけど」 母:「え? あー! それね。あんたの旦那さん、半年前に帰った時にお財布のポケットに挟んでたやつじゃない? 探してたみたいだったから、ついでに入れておいたわ」 私:「ついでに免許証を送るな。ていうか、なぜ今まで隠し持ってたの? 執念?」 母:「あら、見つけたらすぐに送らなきゃダメでしょ? 親切心よ。それより、メロンは甘かった?」 私:「……メロン、食べていいのか迷うわ。免許証の隣にあったんだよ?」 母:「大丈夫よ、新聞紙でしっかり包んだから」


結局、そのメロンは母の狂気のスパイスが効きすぎていて、怖くて食べることができなかった。 私は夫に「おめでとう、半年ぶりに免許証が帰ってきたよ」と言って免許証を渡し、その夜、古新聞の山と共にメロンを静かにゴミ袋へと葬った。

母の「親切心」は、たまに物理攻撃としてこちらを殴ってくる。次回の「いいもん」が届かないことを祈るばかりだ。

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