笑える話2026-07-05

「面接でやってしまった『言い間違い』の最高傑作」:志望動機を熱弁している最中に、極度の緊張から「御社」を「御仏(おほとけ)」と連呼してしまい、面接官を爆笑させた(そして不採用になった)苦い記憶。

笑える話
-
連動テキスト
読み込み中...

拝啓、面接官様。私は「御仏」に入社したかったわけではありません。

人生には、「あのアレさえなければ」と、ふとした瞬間に天井を仰ぎたくなる瞬間がある。 私にとってそれは、3年前の春、あるIT企業の最終面接での出来事だ。

当時の私は、いわゆる「就活ゾンビ」。連日の面接で心はすり減り、カフェインと栄養ドリンクで無理やり脳を覚醒させていた。 その日も、鏡の前で何度も「御社、御社、御社」と唱え、準備は万端のはずだった。しかし、緊張というのは時として、脳内の辞書を別世界へワープさせる力を持っている。

面接官は、仏のような……いや、文字通り温厚そうな初老の男性だった。 「では、最後に。当社を志望した決定的な理由を教えてください」

私はここぞとばかりに、全身全霊で熱弁を始めた。 「はい! 私が御社を志望した理由は、御社の革新的なシステムが業界に革命を起こすと確信しているからです。御社のような素晴らしい環境でなら、私のスキルを最大限に活かし、御社のために骨を埋める覚悟で……」

ここまでなら、どこにでもいる熱血就活生だ。事件は、この直後に起きた。 あまりの緊張で口がもつれ、脳がパニックを起こした私は、「御社」という単語を脳内で「ご仏」と変換してしまったのだ。しかも、なぜか「ご」ではなく、より重厚な「お」をつけて。

「――ですから、私は御仏(おほとけ)の更なる発展に寄与したいと心から願っております! 御仏の理念に深く共鳴し、この御仏でこそ私の人生を捧げる価値があると考えたのです!」

……部屋に静寂が訪れた。 「御仏」という言葉が、会議室の空気にふわりと溶け込み、妙な宗教的風格を醸し出した。 面接官は一瞬、フリーズした。その後、徐々に肩が震え始め、ついには「ぷっ……はっはっは!」と大爆笑し始めたのだ。

「いやぁ、君。御仏に入社したいのか。それはまた、極めて……こう、極楽浄土に近いキャリアパスだね」

面接官は涙を拭いながらそう言った。私は顔から火が出るどころか、今すぐこの場で輪廻転生したいくらいの恥ずかしさに襲われた。「申し訳ありません、御社です!」と訂正したものの、一度「御仏」となってしまった私の志望動機は、もはや後戻りできなかった。

結局、その会社からは当然のごとくお祈りメールが届いた。 メールの文面には、「君のポテンシャルは素晴らしいが、うちの会社はまだ現世に留まる必要があるので、残念ながら今回はご縁がなかったということで」と、冗談交じりの慰めが添えられていた。

今となっては笑い話だが、あの日の私は確かに「御仏」を強く志望していた。 もし、あの面接官が私のこの失態を肴に今夜も一杯飲んでいるなら、それはそれで、私の面接も少しは社会の役に立ったのかもしれない。

Share

次におすすめの記事

もしも歴史上の偉人が現代で「SNS」を始めたらどうなるか考察してみた
笑える話
2026-07-05

もしも歴史上の偉人が現代で「SNS」を始めたらどうなるか考察してみた

織田信長がTwitterで炎上したり、クレオパトラがInstagramで過剰に映えを意識したりするなど、もし偉人が現代ツールを使ったらどうなるかをシミュレーション。本人のキャラ設定を活かした投稿内容を妄想し、そのズレから生まれる滑稽さを描きます。

笑える話
実録!スマホの「予測変換」が引き起こした、人生最大の誤爆LINE選手権
笑える話
2026-07-06

実録!スマホの「予測変換」が引き起こした、人生最大の誤爆LINE選手権

真面目な仕事の報告や家族への連絡が、予測変換のせいでとんでもない下ネタや意味不明な文章に化けてしまった爆笑エピソードを読者から募集し、ランキング形式で紹介します。

笑える話
「絶対に笑ってはいけないオンライン会議」を開催したら、上司の猫が全ての主導権を握った話
笑える話
2026-07-05

「絶対に笑ってはいけないオンライン会議」を開催したら、上司の猫が全ての主導権を握った話

真面目な進捗報告会で、一人でも笑ったら即退室というルールを課した途端、上司の飼い猫が画面に乱入。カメラの角度を絶妙に操り、マイクをミュートにし、最終的に上司の顔を巨大な肉球で隠し続けるという、猫による会議完全ジャックの一部始終。

笑える話
【実録】AIに「上司への退職メール」を頼んだら、戦国武将みたいな果たし状が完成して震えた話
笑える話
2026-07-06

【実録】AIに「上司への退職メール」を頼んだら、戦国武将みたいな果たし状が完成して震えた話

ChatGPTに円満退職の文面を依頼したはずが、プロンプトを間違えて「武士道精神を込めて」と指定してしまった悲劇。送信直前に気づいたものの、その後のAIとの修正のやり取りが「もはやAIとの大喜利」に発展。最終的にAIが提案してきた、斜め上すぎる「円満退職の最終奥義」とは。

笑える話
AIが暴走!?「完璧な休日プラン」が招いたまさかの悲劇5選
笑える話
2026-07-09

AIが暴走!?「完璧な休日プラン」が招いたまさかの悲劇5選

最新AI旅行プランナーに「最高の休日を」と頼んだら、なぜか無人島サバイバルに!? AIの「忖度なし」が引き起こす、笑えるけど冷や汗もののハプニング集。読者の「AIあるある」体験談も募集し、共感と拡散を狙う。「#AI暴走」「#旅行失敗」などのハッシュタグでSNSでの話題化を意識。

笑える話
もしも歴史上の偉人が「現代のネット掲示板」に参加したら?
笑える話
2026-07-06

もしも歴史上の偉人が「現代のネット掲示板」に参加したら?

織田信長が「天下統一の効率的な進め方」をスレ立てしたり、ベートーヴェンが「耳が聞こえなくてもおすすめの音楽教えて」と書き込んだりする様子を妄想。論破されまくる歴史上の偉人たちのやり取りを再現。

笑える話